債務整理
（過払請求・任意整理・個人再生・自己破産）

過払請求

貸金業者から利息制限法の制限利率を越える利息で借り入れをしている場合に、利息制限法に基づいて再計算し、払いすぎていた利息を返還してもらう手続

※一般的に、消費者金融などに5年以上取引があり、契約通り払っても元金が減っていない方は過払金が発生している可能性があります。

※すでに完済している方は、完済してから10年が経過していないことが必要。

メリット

・お金が戻ってくる可能性がある。

デメリット

・とくになし

任意整理

司法書士が各債権者と話し合いの上で毎月の支払額などを見直し、お互いの合意に基づいて借金を整理していく方法

メリット

・家族に内緒で手続をすることができる。
・支払総額を減額できる場合がある。
・将来的な利息をカットできる場合がある。
・資格制限の影響を受けないので仕事に影響がでない。
・借金を作った理由を問わず、手続ができる。

・希望する債権者のみ手続をすることもできる。

デメリット

・信用情報機関に情報が載る（5年～7年）。

・和解が成立しない場合もある。

個人再生

裁判所を通して、強制的に借金を減額してもらい、原則3年で返済していく方法

メリット

・住宅ローンなどがある方は自宅を手放すことなく、借金の整理ができる。
・担保に取られているものを除いて財産を手放す必要がない。

・強制執行を止めることができる。
・借金を作った理由を問わず、手続ができる。
・資格制限の影響を受けないので仕事に影響が出ない。

デメリット

・個人信用情報機関に情報が載る(5年～7年)。
・裁判所を通すので、手続きが厳格。
・保証人がいる場合、保証人に請求がいく。
・担保付の財産（ローンの残っている自動車など）は、原則手放さなければならない。

・住宅ローン会社以外のすべての債権者が手続きの対象となる（任意には選べない）。

自己破産

住宅や高額な財産をすべて失う代わりに、全ての借金を免除してもらえる制度

メリット

・借金が全額免除されるため、生活再建の再出発がしやすい。

・個人再生よりも手続きが早く済む。

デメリット

・信用情報機関に情報が載る(5年～7年)
・高価な財産があれば処分される(生活に必要な家具などは処分されない)

・借金を作った理由によっては、借金が免除されない。
・資格制限・職種制限があり、一定の仕事に一時的に就けなくなる。
・保証人がいる場合、保証人に請求がいく。

・すべての債権者が手続きの対象となる（任意には選べない）。